テンプレート:雑多な内容の箇条書き
燃えよドラゴン | |
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龍爭虎鬥 Enter The Dragon | |
監督 | ロバート・クローズ |
脚本 | マイケル・オーリン |
製作 |
フレッド・ワイントローブ ポール・ヘラー |
出演者 |
ブルース・リー ジョン・サクソン ジム・ケリー シー・キエン |
音楽 | ラロ・シフリン |
編集 |
カート・ハーシュラー ジョージ・ウォッターズ |
製作会社 | コンコルド・プロダクション |
配給 |
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公開 |
|
上映時間 | 97分 |
製作国 |
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言語 |
英語 国語 (中国語) |
製作費 | $850,000 (概算) |
興行収入 |
$25,000,000 $90,000,000 (全世界) |
燃えよドラゴン(英語題名:ENTER THE DRAGON、中国語題名:龍爭虎鬥〈日本では龍争虎闘と書かれることもある〉)は、1973年製作、公開のブルース・リー主演の映画。ゴールデン・ハーベスト傘下のコンコルド・プロダクション(香港)とワーナー・ブラザーズ(アメリカ)の合作。
概要[]
1973年に公開され、世界各国で大ヒットとなった。ブルース・リーとカンフーが世界的なブームとなり、多くのフォロワーが生まれ、現在の格闘技ブームにも大きな影響を与えた記念碑的作品。ラロ・シフリン作曲の印象的なテーマ曲もヒットチャート1位を記録し、今日に至るまで数多くのTV・ラジオ番組のテーマ曲[1]・コーナーテーマ・BGMなどに重用され続けている。
リーの主演映画は中国語版も英語版も全て声優による吹き替えとなっているが(香港映画では声優が声を吹き替えるのが通常)、本作の英語版のセリフは全て本人の肉声である(ただし「アチョー」の奇声(怪鳥音)は、本作以外にも『ドラゴン怒りの鉄拳』『ドラゴンへの道』で本人の肉声が使われている)。
1973年12月に初めて日本公開された時点で、ブルース・リー本人は既に故人となっていた(1973年7月20日死去)。日本も含め世界的な大ヒットとなったが、地元香港では大スター死去の直後にもかかわらず、前作『ドラゴンへの道』(その時点の最高興行記録)を凌ぐまでには至らなかった。一連の興行成績についてプロデューサーらは「香港や中国の観客は、リーのような細身の田舎者が、日本人や屈強な白人を痛快に叩きのめすような内容の作風を望んでいたから」等と分析している。
配給、及びソフト化の権利は欧米と日本ではワーナー、日本、韓国以外のアジア(香港、中国、台湾等)ではゴールデン・ハーベストが保有する。2004年にはアメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録された。
ストーリー[]
テンプレート:ネタバレ 香港の裏社会に君臨するミスター・ハン(シー・キエン)が所有する小島で3年ごとに開催される武術トーナメントに、世界中の武術家が招待された。アメリカのウィリアムス(ジム・ケリー)、ローパー(ジョン・サクソン)は、その招待状を受け取り、それぞれの置かれた状況の元に参加を決意し香港へ向かう。少林寺で武術を修行中のリー(ブルース・リー)は、秘密情報局からトーナメントに出場してハンの麻薬製造密売の内情を探り出す要請を受けるもそれを断った。一度は断ったリーだったが、修道僧長から、ハンもかつては少林寺の修行僧であったがその教えを悪用している事、また父からは、数年前に妹がハンの手下オハラに殺害された事を聞かされ、トーナメントへの出場を決意。リーは秘密の任務と復讐心を胸に秘め、トーナメント会場の島へと向かうのだった…。
スタッフ[]
- 監督:ロバート・クローズ
- 製作:フレッド・ワイントロープ、ポール・ヘラー
- 共同製作:レイモンド・チョウ
- 音楽:ラロ・シフリン
- 脚本:マイケル・オーリン
- 武術指導:ブルース・リー、ラム・チェンイン
キャスト[]
役名 | 俳優 | 日本語版1 | 日本語版2 |
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リー | ブルース・リー | 富山敬 | 谷口節 |
ローパー | ジョン・サクソン | 内海賢二 | 堀勝之祐 |
ウイリアムス | ジム・ケリー | 堀勝之祐 | 大塚芳忠 |
タニア | アーナ・カプリ | 應蘭芳 | 滝沢久美子 |
オハラ | ボブ・ウォール | 細井重之 | 広瀬正志 |
ハン | シー・キエン | 田口計 | 小林修 |
ス・リン | アンジェラ・マオ | 小宮和枝 | 吉田美保 |
メイ・リン | ベティ・チュン | 吉田理保子 | 佐々木るん |
ブレスウェイト | ジェフリー・ウィークス | 川久保潔 | 中庸助 |
ボロ | ヤン・スエ | 玄田哲章 | |
パーソンズ | ピーター・アーチャー | 野島昭生 |
- 日本語版2:初回放送不明
- 翻訳:岩佐幸子、演出:蕨南勝之
エピソード[]
- オハラ役のボブ・ウォールは、ブルース・リーのアメリカ時代の友人で、前作『ドラゴンへの道』でリーに誘われて悪役を演じたのが評判となり、続けての映画出演となった。後に『死亡遊戯』にも出演している。また、『ドラゴン危機一発』『ドラゴン怒りの鉄拳』『ドラゴンへの道』と、ブルース・リーの一連の香港作品で共演しているトニー・リュウが、試合でローパーと対戦する役を演じている。サモ・ハン・キンポー、ユン・ピョウもチョイ役で出演しており、ジャッキー・チェンは地下牢で数シーン登場。冒頭のリーとサモ・ハンの格闘シーンは、全ての撮影が終了した後にリーがセッティング、監督したもの。武術指導助手を担当したのはラム・チェンインで、当時弱冠21歳であったが、リーからの信頼と実力を認められての抜擢だった。米国公開版ではノンクレジットだが、香港公開版では、リーと共にその名を連ねている。ラムは、助手の他にも、あらゆる場面でのスタントも担当した。日本人では松崎真がスモウレスラー役で出演している。
- 高僧を演じる(冒頭でリーと哲学を語る)ロイ・チャオは、英語を話せる他に、小型飛行機を操縦もできる。ハンの島を空中から撮影する時に、大きく貢献している。
- 撮影に参加しているハンの部下のエキストラたちは、辺りにいたチンピラやヤクザを集めて撮影された。おかげで撮影現場は不穏な空気が漂っていたらしい。ハンの愛人のエキストラにも現役の娼婦がいた。撮影中、エキストラたちの中からブルース・リーに勝って名を上げようとする挑戦者が現れたが(共演者ボブ・ウォールの証言)闘志剥き出しのリーに挑戦者は全く成す術が無かったらしい。そのため撮影中に漂っていた不穏な空気は一掃されたという。リーとその挑戦者の戦いはワーナーのカメラマンによって撮影をされていたのだが、ワーナーではそのフィルムは不要と考え破棄した。
- ボブ・ウォールが割れたビンでリーに襲いかかるシーンを撮影中、誤ってリーの手首を負傷させるアクシデントが発生した。出血が酷く、撮影現場は一時騒然となり、前述の事件ですっかりリーに心服していたエキストラ達からはウォールを殺せという声が上がるほどだった。結局、この騒動は監督のロバート・クローズが「ボブは必要な役者だから」と説得して収拾したとクローズ自身の自伝本で語られている。
- リーが地下に侵入する際にコブラを捕まえるシーンでも、リーはコブラを掴むタイミングを誤り腕を噛まれた。幸いにも、コブラから毒は抜かれていたので傷だけで済んだ。
- スタジオ・セット等は殆ど現地の中国人スタッフによって作られ、プロデューサーのフレッド・ワイントロープもその技術に脱帽するほどだった。
- オープニングのために、少女がバイクでトーナメントの招待状を空港に届けるシーンが撮影されたが、結局使用されず幻となった。しかし、この黄色いジャケットを着てバイクで香港の町を走り抜ける少女は、現在の完成版オープニングの中で2カットほど、見ることができる。
- このバイク少女を演じたのは当時、ショウ・ブラザースを中心に活躍していた女優ティエン・ミ(田蜜)であり、わざわざゲスト出演したにもかかわらずそのシーンは全面カットされ、わずかに残された走行シーンは本人が演じているかどうかもわからないという屈辱的な扱いを受ける。(スチル写真では一応本人のようである)また、国際版では確認できるその映像もアジア版では差し替えられ、本編に1カットも登場することがないにもかかわらず、「特別客串」と言う名目でトニー・リュウとともにクレジットされる。
- 妹スー・リンの死因を語る老人は「リーの父親」と言われているが、劇中では「Old Man」と呼ばれており、親子関係が確認できる場面はない。妹スー・リンについても、実は「姉」ではないか、との説もある。
- 映写室や墓参りのシーンでリーが着用しているスーツは菊池武夫デザインのビギメンズ製のものである(リーはビギ香港の上得意の顧客であった)。
- 劇中の戦闘シーンでリラックスしていたり爆笑しているエキストラがいたことがフジテレビ系の番組、「トリビアの泉」で取り上げられたが、同番組から問い合わせが来るまで、映画の制作者側もそのエキストラのことに気づかなかったらしい。
香港公開版のみにあったシーンについて[]
- 序盤で、ブルース・リーが少林寺の高僧に、截拳道(Jeet Kune Do / JKD〈ジークンドー〉)に関する概念を説明する約3分程度の場面があり、さらにクライマックスの鏡の間の戦いでは、ハンの攻撃に窮地に陥ったリーが、序盤の高僧との会話シーンを想起して目覚め、窮地を打開してハンを倒すきっかけとなる、10秒ほどの場面があった。この場面はリーが最終的に監修した香港公開版のみに使用されたが、ワーナーの意向で国際公開版からはカットされていた。1998年に、ワーナー版にこの場面が編入され、「ディレクターズ・カット版」としてソフト発売された(当然正規版)。かなり珍しい両面1層ディスクで、A面に本編、B面に映像特典が収録されている。このシーンは会話の内容を改変して『死亡の塔』にも流用されている。
- 香港公開版はワーナー版とオープニングが異なる。グリーンのタイトルバックに、リーのアクションが切り絵風アニメーションでリズミカルに動くものであった。この香港公開版は、現在では香港盤DVDで視聴可能である。極稀に、この版(リージョン:ALL,NTSC)が並行輸入される場合がある。
- さらに香港でのリバイバル上映時には別バージョンのオープニング・タイトルバックが作られており、こちらは撮影時のメイキング映像などが挿入されている。タイトルの字体などには工夫がなく、地味な印象であるが、この映像は香港のVCD盤などで製品化されている。
日本での評価[]
- 1970年前半は、カンフーは日本にあまり普及していない頃だった。真樹日佐夫によると、当初ワーナーは本作品をメインとせず、他と抱き合わせて採算づけるために極真会館へ鑑賞を依頼した。真樹、兄の梶原一騎、そして大山倍達の3人がワーナー試写室に出向いて鑑賞し、大山は良く評価しなかったが(ただし公開時のパンフレットで好評と書いている)、梶原は「敵味方に関わらず銃を使えなくなる設定が良く、荒唐無稽さがなくて面白い。」と絶賛している。結果として日本でも大ヒットに至った。
脚注[]
- ↑ 日本テレビ系『行列のできる法律相談所』など。
関連項目[]
- カンフー
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